マイナンバーカードで様々なポイントが自治体で使える様になる ~地域経済応援ポイントとは~

先日はマイナンバーカードは便利でお得ですというお話をしました。
今回はもう一つの利点についての記事がありましたので紹介します。
マイナンバーカード普及のカギ? 誰も知らない「地域経済応援ポイント」

概略はクレジットカードや各サービス企業のポイントを地元(地域)の店舗のポイントに変換することで、利用者にとってお得なサービスが受けられるという取組みの実証実験が今年2017年の9月から行われるというものです。

これはマインバーカードの普及促進という総務省の思惑と、地域活性化をさせたい内閣府と地方自治体の思惑を汲み取っての政策といえます。

課題としてはクレジットカード会社や大手チェーン店がこの取組みに参画できるかどうかに掛かっていると思います。故郷納税のように国や自治体が税金を地域に還元するというものとは違い、民間企業の協力が不可欠です。

もしもこれが実現すれば、マイナンバーカードがポイントカードやクレジットカード代わりになり、様々なカードを持ち歩く必要がなくなり財布が軽くなったり、ポイントカード忘れによる多少の損失が減ったり、ポイント利用範囲が広くなったりと利用者にもメリットがあるものだと考えます。

既にカード会社の三菱UFJニコス、三井住友カード、ジェーシービー、クレディセゾン、ユーシーカード、オリエントコーポレーション、JAL、ANA、NTTドコモ、中部電力、関西電力等が参加を表明していますが、顧客の囲い込みが目的のポイントカードを本当に統合できるのか?今後の展開が楽しみです。

できることなら生活に直結する飲食店や食料品店、レンタル店のポイントも統合されれば利用者は爆発的に増えるのではないかと思います。一住民としてもそう願っています。

くれぐれもB-CASカードなど存在意義がよく分からないもののように、税金を無駄にしない様にしてもらいたいものです。

マイナンバーカードの利便性

マインバーカードとは申請しなければ交付されないカードです。日本国民全員に交付されたもの「通知カード」とは別物ですので、最初に確認させていただきました。

さて、そのマイナンバーカードって本当に便利なのか?
疑問に思う人も多いと思われますが、現在では特定の人にとっては便利なカードです。

というのも、マイナンバーカードで利用できるサービスの中には、市区町村によって利用できない人もいるものがあるからです。

まずマイナンバーカードで多くの人が利用できるサービスの一つに、確定申告のe-taxサービスがあります。事業者であったり、不動産を購入したりといった人は確定申告をしたことがあると思います。この確定申告を自宅にいながら手続できるサービスがe-taxであり、その際の本人確認書類としてマイナンバーカードが利用できます。住民基本台帳カードと同様ですね。

もう一つは免許証の代わりに身分証明書として利用できることです。最近は自動車免許を持たない人もいるそうなので、身分証明書として利用でき便利になると思います。

最後はコンビニ交付サービスです。お住まいの市区町村がサービスに対応していれば、コンビニの複合機で住民票や印鑑登録、戸籍、税関係の証明書を取得することができます。

いちいち役所に行かなくても済みますし、郵送で請求する場合と違って、交付申請をした直後に証明書を受け取れるので便利です。ただし、交付が受けられる時間はコンビニの営業時間より短い時間ですので注意が必要です。

将来的には民間利用も想定されており、ネット通販の本人確認に利用できます。これによりパスワード漏洩してもカードがなかればなりすましができなくなりセキュリティが向上します。また、初回利用時のユーザー登録が簡略化されるという利便性向上が見込まれています。

他には内閣府が開設準備中のマイナポータル(公的手続に関するポータルサイト)により、あなたぴったりの子育て支援サービスをかんたんに検索できるサービスなどが受けられる様になる予定です。
いままでは家庭にあった支援の存在すら知らなかったり、知るためには市区町村のホームページで確認し、自分にあったサービスを自力で探すか、役所に行って個人情報を開示(同じ様な申請書に何度も氏名や住所を書いたり)して、受けられる支援を説明してもらう必要がありました。

それらの手間を省くことを目指して現在マイナポータル(内閣府)が整備されており、2017年10月からサービス開始を予定しています。

と利便性を書きましたが、分かりやすく説明するならば自宅に居ながら行政手続を分かりやすく確認でき、申請からサービスを受けるまでを完結することができるということです。役所の開いている平日の時間帯に窓口に行けない人にとっても便利になる仕組みです。

課題としてマイナンバーカードを持っている人が少ないことや、インターネットの活用が難しい高齢者の皆さんにとってどこまで利用を拡大ができるかがありますが、そこは官公庁と私たち民間企業も含め改善すべきところといえます。

石膏ボードにも固定できる ~ガンロッカー設置~

銃の保管にあたって一つの障壁となるものが、ガンロッカーの設置(固定)ではないでしょうか。

銃刀法等の法律でガンロッカー自体の基準と設置場所、設置方法が定められています。
基準等については記事の終わりに記しますが、警察署の生活安全課の担当者が検査をしますので、その指示に従うと良いと思います。

さて、ガンロッカーは持ち運べないように固定する必要がります。そうすると住居の壁に多く利用されている石膏ボードにはビスや木ネジは使用できないため、下地のあるところを探して留める等を考えると思います。

しかし、下地のある部分を探すのは素人には簡単なことではありません。磁石で釘の場所を特定し、その周辺を探る…私も試しましたが間違えると穴ができ悲惨です。

そんなときに近所のホームセンターで勧められたのが石膏ボード用のアンカーです。石膏ボードに木ネジの一回り大きいアンカーをねじ込むことで、その上にネジが留まるようになるというものです。一本100円弱で買えますので、下地補強をするより安価で、下地を探してネジを留めるよりも安全です。

私のガンロッカーもこの石膏ボードアンカーを6つ使用し、その上にビス留めしました。常人では動かせないほど強力に固定されています。住宅設計のときに下地補強を忘れた!と落胆していたところ、すばらしい製品に出会いました。ただし、アンカーと石膏ボードにも限界がありますので、アンカーの荷重への耐久性を確認しましょう。心配であれば下地を入れたり、アンカーを増やしたりすると良いと思います。

★ガンロッカーの基準(以下に相当するものであれば良い)
・外圧に強い錠前であること(鎌錠等)
・扉がロッカー本体に固定できること(かんぬき機構)
・鋼板の厚みが1mm以上であること
・蝶番が切られても開けられない構造(扉内部と側面をプレートで繋ぐ等)
・ガンロッカー内部に鎖等で銃を固定するための装置
・ガンロッカーを閉鎖する扉の錠は、カギ違い120種類以上であること

★設置場所
設置人目に付きづらい場所が好ましく、銃の所持者本人以外があまり使わない場所が良いとされています。

★設置方法
盗難防止のためにロッカーを持ち運べない状態にする必要があります。
ロッカー内部から壁にビス留めを行ったり、常人では持ち上げられない重量とする等すると良いとされています。

住宅ローン控除申請に必要なもの

私の場合は土地と建物の両方を住宅ローンで支払ったので、その証となる登記簿謄本や銀行のローン残高証明書が必要でした。

また、建物は環境基準を満たした長期優良住宅であるため、その証となる長期優良住宅建築等計画の認定通知書の写しも必要でした。

控除額は借主の所得など様々な条件から算出されますが、最も控除額に影響するものはローンの残高です。そのため、私の場合は16万4千円控除されましたが、ローン残高=控除対象額の満額であったことから、多いほうであるという点だけご注意ください。

【e-taxを利用した住宅ローン控除申請に必要な書類_土地・建物(長期優良住宅)の場合】
・勤務先の源泉徴収票(勤務する会社から入手)
・住宅ローンの借入金残高証明書(借入先金融機関から入手)
・土地・建物の登記簿謄本(法務局から入手)
・売買契約書または建築請負契約書(ハウスメーカー経由で入手)
・長期優良住宅建築等計画の認定通知書の写し(ハウスメーカー経由で入手)
・住宅用家屋証明書(ハウスメーカー経由で入手)
・マイナンバーカード(本人確認書類:住民票等)
(認定住宅新築等特別税額控除額の計算明細書はe-taxの申請の手続きの中で起票、提出ができます)

※マイナンバーカードの入手には手続きが必要です。別記事で紹介します。

聞きなれない書類が多く揃えるまで苦労しました。ずぼらな私には大変でしたが、源泉徴収票・登記簿謄本・マイナンバーカード以外は既に手元にあるはずの書類ですので、人によっては容易に揃えられると思います。

登記簿謄本も現在はオンライン申請(インターネット)で取り寄せられるため、自宅にいながら手続きが可能です。

ここで手続きの中の一つの障壁となるのが、マイナンバーカードとカードを読取るためのICカードリーダーの設定となります。

日頃パソコンを使って様々なソフトウェアをインストールしたり設定したりしている人にとってはどうということはないのですが、e-taxを利用しようとする人の半数はそうではないと思います。

難しい理由として、マイナンバーカードに設定した利用者証明用電子証明書のパスワードを忘れてしまっている場合が多く、再設定のためには市区町村の役所に行かなければならないことがあります。

また、カードを読取るための環境設定のなかで、インターネットエクスプローラーのバージョンやJavaScript、対応のICカード、カード管理用のソフトウェアをそれぞれ決められた要件のものを揃えなければならないことがあります。

私自身、マイナンバーカードのパスワードをミスし、再発行のために会社に行く前に市役所に行きました。役所の担当者に聞いたところ、本庁だけでしかパスワードの再設定ができる端末が無いので、平日の昼間だけしか対応できないとのことで、お勤めの人にやさしくない仕組みとなっています。

マイナンバーカードの読取りのための環境設定については問題は起きませんでしたが、バージョンの確認や、どのソフトウェアを選べばよいのか確認する必要がありますので、挫折する人が多いのではないかと思います。

私の本職がシステムの企画であるため、今回の体験が反面教師として良い機会となりました。

e-taxの手続き自体は、取寄せた書類を見ながら該当項目を入力すれば良いだけなので、インターネットができる人であれば難しいことはありません。是非、マイナンバーカードの機能を活用して自宅にいながらの手続きをしてみてください。

住宅ローン控除額がついに振り込まれた! ~住宅の税関系のお話~

私が一戸建ての住宅を選んだことは既にお話(住宅メーカーの検討)しましたが、固定費として掛かるものに住宅ローンの返済と固定資産税、修繕費があります。

今回は住宅ローンを借りていることにより控除される住宅ローン控除と固定資産税についてお話します。

—–住宅ローン控除—–
控除を受けるには申請(確定申告)が必要です。これはサラリーマンであっても、初年度だけ手続きが必要になります。

確定申告の手続きで苦労したことは、申請に必要な書類が分かりにくいことです。まずどの申請項目で申請をするのかが分かりづらく、項目ごとに必要書類が違うため、万全を喫して税務署に聞きに行きました。

最近は副収入がある人も多いせいか、土日にショッピングモール等で確定申告の説明会を開催しています。税務署の担当者が数十人で対応するため分からない内容を聞きながら、必要書類が揃っていれば、申請までができてしまうとても親切な催しです。

私は前述の申請項目がどれなのか、必要書類がどれなのかを知りたかったのですが、そのためにショッピングモール渋滞もあり移動に往復2時間、説明会会場で並ぶこと1時間半に対して税務署の担当者と話した時間はたったの5分…苦労しましたがまったくの初心者にはありがたかったです。そして、後日e-taxで申請を行い、必要書類は郵送し手続きを完了しました。これだけでなんと16万4千円も控除されるのです。

あっ!?申請し忘れたっ!って人でも大丈夫です。住宅取得後、数年後でも申請をすることで控除が受けられます。何年後まで受けられるのかはご自身で確認されることをお勧めします。

※控除手続きや、控除額の簡単な計算方法については別の記事で記そうと思います。

これだけで少なくとも修繕費はもちろんのこと、固定資産税(8万円弱)の大半までもが賄えてしまいます。

最近では人口減少への対策として、市町村において住宅手当を支給する例も少しずつ出てきていますが、そうでなくてもこういった税金の控除があることはありがたいと改めて思ったしだいです。

奥多摩町若者定住応援補助金等のご案内

場合によってはほぼ無償で家が持てます。でも東京の西側に職場がある人でないと通勤が大変そうですね。早く在宅勤務が一般的になることを祈ります。

冬でも春の暖かさ 気密性・断熱性の重要さ

私が高気密・高断熱の家を選んだことはこれまでの記事でお話ししました。2016年9月下旬から住はじめ、一冬を越したのでその感想を書きたいと思います。

この冬では暖房器具として使ったものは床暖房のみ、エアコンやヒーターはまったく使わずに過ごすことができました。妻は若干冷え性なのでスウェット上下で過ごしており、時折さらに上着を着ていました。床暖房の設定温度は27℃~29℃とすることで、最も寒い日でも室内温度は24℃程度に保つことができたため、家の中ではTシャツ、短パンで過ごせるほどの暖かさでした。

寝るときにも毛布はいらず、冬特有の寒さによる布団からなかなか出られないということも一度もありませんでした。室内と室外の温度がまったく違い家を出る頃に外の寒さに驚くほど、家の中にいる限りまったく冬を感じません。

気になるところは電気代と思いますが、オール電化で風呂や料理もすべて電気なのですが2月でも1ヵ月11,302円、私と妻の二人暮らし共働きということを考慮しても決して高額ではないと思います。

床暖房の利点は床だけでなく、壁をつたって部屋全体が暖まることです。暖かい空気は上のほうへいき、冷たい空気が足元に溜まるため、エアコン等で空気だけ暖めてもその恩恵は少なく十分ではありません。しかしこれは高気密・高断熱の家であって初めて効果を発揮します。なぜなら床暖房は徐々に暖まっていくため、その間に熱が逃げてしまっては暖まりません。
最も熱が逃げやすいところは窓で、室内の熱の48%が出て行ってしまうそうですが、窓際にいても冷気が入ってくることは無かったため熱も逃げていなかったことを体感しています。うちの猫ちゃんのココも夜窓際で寝られるくらい暖かいため、人にとってはなおさら暖かさを感じられます。私もたまに絨毯の上で何も掛けずに寝てしまうほどです。

LIXILの断熱窓のCMで堤真一さん演じる夫が妻の機嫌が悪くなったことを悩み、ナレーションで「寒さのせいじゃないですか?」というシーンがあるのですが、あれは大げさではないと感じています。寒がりの妻も室内温度にまったく不満が無い様で、それが理由での喧嘩がなくりました。家の住みやすさは本当に重要ですね。

住宅デザインは実際に見てみるべき

住宅は気密性・断熱性等の性能が重要ということで、それに優れるメーカーを検討したことは既にお話しました。住宅メーカーの検討~断熱性・気密性の観点から~

しかし、最後の最後まで悩んだもの…それが住宅のデザインです。一条工務店の住宅は確に性能はダントツで優れています。外壁はタイル張りかサイディング(塗り壁)を選択することができますが、そのデザインがしっくりきませんでした。

一条工務店の分譲地に赴き、様々な住宅を実際に見ましたが、どうにもかっこよくない。そのため、再度他社の提案を見ることとなりました。

提案を見たのは積水ハウスとヤマト住建の2社。積水ハウスは最も有名な住宅メーカーであるので、デザインに期待して。ヤマト住建は一条には及ばずともローコストで断熱性・気密性の高い住宅を提供していることから見ることとしました。

【積水ハウスの提案の特徴、感じたこと】
・価格が高い(オプションなしでも2500万以上の見積が…)
・デザインが豊富でかっこいいものも多い
・気密性・断熱性について重視していない
・窓が大きい(一部に鉄骨・鉄筋を使用するため構造が自由)
・営業手法が強引(土地の取得が決まっていたこともあり、軽く軟禁された。夕食をとっていたなかったこともあり嫁は怒り、私も営業手法が気に入らず戦闘態勢、提案の矛盾点を指摘して説明を求めた)

【ヤマト住建の提案の特徴、感じたこと】
・価格は安い(2000万円以下で家が建つ)
・断熱性も重視(断熱性Q値:1.1,気密性C値の提示なし)
・全体的に建材がチープな印象
・屋上庭園の提案が特徴的
・営業は丁寧だが、感覚的な点を重視しており、論理的ではない。

積水ハウスは価格面、提案(提案手法)から論外、ヤマト住建は悪くはないのですが、チープ感が否めず候補から外しました。

比較検討のためには住宅展示場だけでなく、実際の住宅を見ることがとても重要です。特に、分譲地ではなく様々な住宅が建っている中の一軒を見てどうなのかといった視点で見るべきです。
というのも、私たちは最後まで外壁のタイルのデザインに納得が仕切れず、性能面で一条工務店の家を建てました。その建った後、近隣住宅とのデザインの違いが良く分かり、我が家の外壁タイルもかっこいいなと思えたのです。

住宅購入は一生で最も高価な買い物です。最後までしっかりと考え、悩み納得したものを買うべきと思います。

ちなみに一条工務店の外壁タイルはハイドロテクトタイルというもので、雨水と日光により洗浄が不要という高性能タイルです。実際に住み始めて半年が過ぎましたが、全く汚れがありません。基礎や外交のコンクリート部分と見比べると一目瞭然で、砂埃の多い我が家でも汚れ無しです。

ただし、タイルの目地は10年後に修繕する必要がある様です。完全なメンテナンスフリーでないことが残念です。

住宅メーカーの検討~断熱性・気密性の観点から~

私たち夫婦が注文住宅の購入を検討したことは既に記しましたが、どの住宅メーカー(ビルダー)に注文するのか検討した内容を記します。

一条工務店の工場見学により断熱性(Q値※)・気密性(C値※)の重要さを体感したことにより、その住宅性能に優れたメーカーを探すことから始めました。
するとインターネット上でも住宅メーカー各社の比較サイトがあり(少し古い記事ですがこちら等)、それによると一条工務店とスウェーデンハウスが候補に上がりました。

※断熱性はQ値:どれだけ室内から室外へ暖かさが逃げてしまうかを表す値(小さいほど断熱性が高い)
※気密性はC値:住宅の壁にどれだけ隙間があるかを表す値(小さいほど隙間が少なく優れている)

さて一条工務店とスウェーデンハウスについてデザインや特徴、価格等について調べた結果を以下にまとめます。

【一条工務店】
デザイン:和風モダン・シンプルモダン・ヨーロピアン・南欧風を選択可
価格:坪単価50万~70万
特徴:・標準仕様が充実しておりオプション追加による価格上昇が少ない。
・全館床暖房あり(住宅タイプにより無いものもあります)
・高気密・高断熱を重視している
・2015年,2012年ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー大賞

【スウェーデンハウス】
デザイン:ヨーロピアン(北欧風)
価格:坪単価70万円以上
特徴:・高気密・高断熱、窓サッシは木でできている
・スウェーデンからの輸入住宅建材
・2007年ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック大賞

※ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー:住宅の省エネ性能を評価するもので、住宅が標準で備える冷暖房効率の高さを表す参考指標

上記の通り、どちらも高気密・高断熱であることが分かりますが、価格や日本に適したデザインであるかといった点で一条工務店が優れるのではないかと考え、スウェーデンハウスは候補から外すこととなりました。

詳細は是非住宅展示場を訪れて実際に見てみることが大切です。内装や外装を見ること、営業担当が何を強みに提案をしてくるのかによって自分の住みたい家として適しているのかを判断することが重要です。

私たちの場合は毎週の様に住宅展示場を訪れており、デートがてらに展示場巡りでした。パートナーと将来構想を練るためにもオススメです!飲み物を出してもらえることもあるのでカフェに行く感覚でした。
展示場巡りでインターネットで書かれている内容の真意を聴いたり、どんな家にしたいか妄想を膨らませたり、来場の景品(トミカのミニカー、キャラクターのお面、飲み物等)をもらったりしながら、検討すること自体を楽しみました。

【どちらがお得?】建売住宅と注文住宅

前回までに新築住宅と中古住宅を比較した結果、価格があまり変わらないことから新築住宅を選択したことは掲載しました。前回記事:【どちらがお得?】新築住宅と中古住宅

その後に検討するべきことは建売住宅にするか注文住宅にするかということになると思います。いろいろと検討した結果以下のようなメリット、デメリットが見えてきました。

【建売住宅について】
○メリット
・価格が安いこと(大抵は土地と住宅がセットであり、住宅コストも低い)
・購入後にすぐ入居できること
・分譲地の場合、近隣住宅と同等のデザインの家となるため景観を損ねない
・比較的に駅近くの物件が多い

×デメリット
・間取りはあるものから選ばなくてはならない
・住宅設備が陳腐な場合がある
・他者と差別化が図れない(近隣も似たような家が建っている)
・内部構造の欠点があったとしても判別できない

【注文住宅について】
○メリット
・好きな間取りにできる
・内装、外装、設備を自分好みにできる(メーカーにより限定される場合あり)
・他者との差別化ができる
・施工や内部構造の欠陥は建築中に指摘できる

×デメリット
・価格が高い(建売の1.5倍以上)(一方でその分住宅ローン控除額が大きい)
・住宅、土地の検討期間が長く手間がかかる(私もそうですが人によっては楽しい)
・近隣住宅と比較して景観を損ねないように気を配る必要がある(人によっては必要なしの場合も)
・契約後すぐに入居することができない(建築に半年~1年が必要)
以上のように理性的に検討をした場合には建売住宅の方がコスト(費用・時間)が少なく済むため、お得であるといえます。
しかし、私たちは一生住む家として検討していたため、お金が掛かっても良いものを、しっかりじっくり考えようと注文住宅を選ぶこととしました。

そのきっかけはやはり前回も記事に載せました日経新聞の記事、住宅の断熱性・機密性による冷暖房コスト、住みやすさの違いによるところが大きいです。
そして断熱性の重要さは、何といっても一条工務店の工場見学に行った際に体験した、巨大な冷蔵庫内に建てられた断熱性の高い家の実験です。

実験では冬の外気温を再現しており、その中でしばらく待機し寒さを感じてもらい、その後一条工務店の住居で暖かさを体感するというものです。そこで驚いたことは、窓に寄りかかっても冷気を感じないことや、エアコンの暖房をかけずに床暖房だけ室内気温20度強と、十分に暖かかったことです。

エアコンの風の苦手な私と冷え性の妻にはそれがクリティカルヒット、その体験だけでおちたといっても過言ではありません。これはもう建売りには戻れないな…と。その他、耐震性の耐久性(耐風、対衝撃、シロアリ対策等)ありましたが、もっとも特徴的だったのが前述の断熱性の実験・体験でした。

もちろんその工場体験のあとも積水ハウスや住友林業、三井ホーム、といった大手ビルダーや、ヤマト住建、君津住宅、クレバリーホームといった地場ビルダーと比較検討をしました。その内容は次回に記します。

【どちらがお得?】新築住宅と中古住宅

前回の記事で一戸建てとマンションを比較し、自由に修繕・回収ができ、敷地面積も広い一戸建てを選択したということをお話しました(以下の記事参照)。
【どちらがお得?】マンションと一戸建て

そうして一戸建ての物件について再検討することになったのですが、中古住宅と新築住宅(建売)の価格差が300万円程度であることに気づきました。妻と相談した結果それなら新築が良いということで探したのですが、なかなか良い物件はありませんでした。

新築物件は周りの昔ながらの住宅に比べ、建物面積が狭いこと、また旧建築基準法の下に建てられている住宅街のため隣の物件との距離が極端に狭いことが原因で薄暗く窮屈なものがほとんどだったからです。
ただしこのおかげで、もう一度検討と情報収集をすることとなり、中古住宅の欠点が見えてきたのです。

【中古住宅の欠点】

  1. 壁内の構造を把握することができず、構造的欠陥を発見することは素人の私たちにはできないこと
  2. 断熱性や機密性等の住み心地の改善について、窓の二重化やリノベーションでは限界があること
  3. 前述の通り隣接する住宅との距離が狭く薄暗いことが多いこと

1は東日本大震災を経験した私たちにとっては不安が大きく、一生安全に住める場所とはいえませんでした。
2が最も重要な点ですが、断熱性や機密性により住んだ後の快適さや省エネ、健康の面で劣るということが中古住宅を選択しなかった理由となります。断熱性や機密性に関する数値については「断熱性」,「光熱費」や「断熱性」,「健康」で検索をしてみてください。その他、2015年8月25日の日経新聞の記事でも断熱性の違いにより光熱費だけで年間10万円弱の違いが出ると報道されています。

個人的にはこの数値の差がポイントだったのですが、北国出身の妻のいうところでは、寒い家は住みたくない、機密性の高さと空調の工夫で花粉症が和らぐ等の健康面でのメリットがポイントの様です。

もしも断熱性の違いを身をもって体験をしたい!という方は、ハウスメーカーである一条工務店の工場見学をおすすめします。私たち夫婦も参加することで暖房への考え方が変わりました。