逆開発 ~小湊鉄道_養老渓谷駅を森に戻す取組み~

養老渓谷は千葉県市原市と大多喜町の境にある渓谷です。最近ではインスタグラムで「濃溝の滝」が話題となったので知っている人も少なくないと思います。東京駅から約2時間で行くことができる千葉県中央部にあります。

サーカーのクラブチームであるジェフ千葉の前身であるジェフ市原の本拠地があった五井駅からこの養老渓谷駅までを繋ぐのが小湊鉄道です。春は菜の花、秋は紅葉が楽しめるローカル線の一つです。

今回はその小湊鉄道の取組み「逆開発」が面白いと思い、こちらでも紹介します。逆開発~アスファルトの駅前を森に戻す~

逆開発というと未開の地に逆戻りというイメージを持つかもしれませんが、私はとても先進的な取組みに思えました。小湊鉄道を利用したことのある人であれば分かると思いますが、その駅のほとんどは無人駅であり、平日の昼間には人影が見当たらりません。日本の田舎の駅そのものです。

駅前には少し広めのロータリーがありますが、利用者が少ないためタクシーの一台も停まっていないことが多く、ただアスファルトが広がる光景です。高度経済成長期前後には観光客も多く、駅前にバスや車が多く行き来していたといいます。そのときに開発された駅前の道路が今では一日に数便のバスくらいにしか利用されていません。

養老渓谷駅から養老渓谷までは徒歩10分も掛からない距離であるため、いっそのこと養老渓谷を駅前まで進出させよう。というのがこの逆開発の考えです。

駅前のコンクリートを除去し、養老渓谷に自生している木や草花を植え森にする。さらに使われなくなった鉄道の枕木等を利用して駅前の休憩スペースをつくり観光客の過ごしやすい場とする。駅が養老渓谷の一部となるというものです。

これにより養老渓谷駅までの鉄道利用客が2倍に増えたといいます。

私は田舎出身者なので森や田畑のある風景が落ち着くのですが、開発によってそういった土地に戻し居心地の良い場所とするというコンセプトに、親しみを覚えます。と同時にこれからの街づくりの先駆けとなっている様に思います。利便性の良い都会的な街も良いですが、ゆっくりと時間が流れるスローな街というのも良いと思います。

板前バルが印西牧の原に着た!美味しいです!

板前バル…皆さんご存知でしょうか。私もこれまで知ることなく、印西牧の原駅前のBIGHOPの中に店舗ができて初めてその存在を知ることとなりました。

妻と居酒屋を探していたとき、ふと駅前に新しい居酒屋ができたことを思い出したことをきっかけに、訪れることとなったのです。

お店の外から店内を見ると清潔感のある板前のいるお寿司屋さんと、レストランが合体した様なお店で、店内の一部しか見えないせいかお客さんが一人もいない…大丈夫なのか?と思いながら入店。

中に通されるとカウンター、テーブル(円卓)、テーブル(コの字、3~4人座れるカップルシートのような席)がありましたので、コの字のテーブルに通していただきました。よく見ると店内には数十人のお客さんがいましたので安心しました。客層は30代以上の夫婦や奥様方が多く落ち着いた雰囲気でした。

メニューを見ると周辺の店舗よりも若干お高めの価格設定でしたが、どれも美味しそうです。その中で注文したものは以下の通りです。記憶に基づいているので正式名称ではありません。

・カツオの刺身((塩だれ)5切れ)
・さつまあげ(10切れ程度)
・焼き物セット(ピクルス、海老天、焼き魚、イカの塩辛大根おろし添え、イクラ、寿司2貫(海老、サーモン)等を少しずつ)
・酒盗を練りこんだクリームチーズ(お椀一杯のクリームチーズとビスケット)
・お通し(生海老と何かの桜風味ソースあえ)
・生ビール
・日本酒(稲穂、初孫)
・白ワイン

一つ一つの料理が丁寧に作られており、どれも銀座で食べられるようなオシャレで美味しいものでした。私にとっては量が少なく感じましたが、どれも美味しい料理だったため十分に満足できました。

二人で好きなだけ飲み食いして9,000円程度でしたが、大満足です。これまでにいくつもの飲食店が入れ替わっているテナントですが、長続きして欲しいです。この味と価格、清潔感とオシャレさであれば大丈夫と思いますが、時折食べに行きたいと思います。

その後調べてみるとチェーン店ですが、銀座に複数軒と品川に店を構えているらしく、千葉の一号店が印西牧の原だとのこと。通りで料理の味と美しさが洗練されているわけだっと思いました。

間違いなくおすすめできるお店「板前バル」でした。中でも焼き物セットはおすすめで、美味しいものが少しずつ食べられて、料理の質を考えると価格もリーズナブルです。

マイナンバーカードの利便性

マインバーカードとは申請しなければ交付されないカードです。日本国民全員に交付されたもの「通知カード」とは別物ですので、最初に確認させていただきました。

さて、そのマイナンバーカードって本当に便利なのか?
疑問に思う人も多いと思われますが、現在では特定の人にとっては便利なカードです。

というのも、マイナンバーカードで利用できるサービスの中には、市区町村によって利用できない人もいるものがあるからです。

まずマイナンバーカードで多くの人が利用できるサービスの一つに、確定申告のe-taxサービスがあります。事業者であったり、不動産を購入したりといった人は確定申告をしたことがあると思います。この確定申告を自宅にいながら手続できるサービスがe-taxであり、その際の本人確認書類としてマイナンバーカードが利用できます。住民基本台帳カードと同様ですね。

もう一つは免許証の代わりに身分証明書として利用できることです。最近は自動車免許を持たない人もいるそうなので、身分証明書として利用でき便利になると思います。

最後はコンビニ交付サービスです。お住まいの市区町村がサービスに対応していれば、コンビニの複合機で住民票や印鑑登録、戸籍、税関係の証明書を取得することができます。

いちいち役所に行かなくても済みますし、郵送で請求する場合と違って、交付申請をした直後に証明書を受け取れるので便利です。ただし、交付が受けられる時間はコンビニの営業時間より短い時間ですので注意が必要です。

将来的には民間利用も想定されており、ネット通販の本人確認に利用できます。これによりパスワード漏洩してもカードがなかればなりすましができなくなりセキュリティが向上します。また、初回利用時のユーザー登録が簡略化されるという利便性向上が見込まれています。

他には内閣府が開設準備中のマイナポータル(公的手続に関するポータルサイト)により、あなたぴったりの子育て支援サービスをかんたんに検索できるサービスなどが受けられる様になる予定です。
いままでは家庭にあった支援の存在すら知らなかったり、知るためには市区町村のホームページで確認し、自分にあったサービスを自力で探すか、役所に行って個人情報を開示(同じ様な申請書に何度も氏名や住所を書いたり)して、受けられる支援を説明してもらう必要がありました。

それらの手間を省くことを目指して現在マイナポータル(内閣府)が整備されており、2017年10月からサービス開始を予定しています。

と利便性を書きましたが、分かりやすく説明するならば自宅に居ながら行政手続を分かりやすく確認でき、申請からサービスを受けるまでを完結することができるということです。役所の開いている平日の時間帯に窓口に行けない人にとっても便利になる仕組みです。

課題としてマイナンバーカードを持っている人が少ないことや、インターネットの活用が難しい高齢者の皆さんにとってどこまで利用を拡大ができるかがありますが、そこは官公庁と私たち民間企業も含め改善すべきところといえます。

マイナンバーカードの安全性と利便性

以前の記事で確定申告と住宅ローン控除の申請のためにマイナンバーカードを利用したことを記しましたので、今回はその取得方法の前段階として、マイナンバーカードの安全性について解説します。

昨今では公的証明書(身分証明書)として運転免許を持っていない人も増えてきたそうですが、身分証明書として利用できたり、e-taxの利用、コンビニでの証明書取得と便利なものです。

しかし中にはマイナンバーカードは個人情報の漏洩の危険性が高いという認識もありますが、そんなことはありません。まずは安全性について説明します。総務省の回し者ではありませんが、これを利用することで利用者自身やサービスの提供者(自治体、民間企業)の双方に利益があるため知っていただきたいのです。

★個人番号が他者に知られたら危険なのでは…
個人番号だけ知られても危険はありません。氏名・住所・生年月日・ICカードのパスワード・顔写真との一致がなければ悪用できません。これは運転免許証とほぼ同じです。

★マイナンバーカードを作ることで落とすリスクが増えるのでは…
紛失するリスクは増えますが、紛失したことを届け出れば利用できない様にできるため、安全です。
利用停止手続きをしないまま、他人に盗用され、カードの顔写真を巧妙に入れ換え、行政手続きを行う等悪用されるリスクはあるかも知れません。しかし、幸いに重要な手続きには専用のパスワードを問われるため、対策がされていない分けではありません。券面に表示された文字情報の偽装対策もされています。
違いはそれに紐付けられる情報の違いによるリスクの大きさです。将来的に病院の診療履歴や銀行口座についても紐付けられるため、手続き窓口での本人確認の際になりすましに成功してしまうとリスクがあるかも知れません。それらの情報は各々独立しており、芋づる式に様々な情報にアクセスできる様にはできていないので、そこは安心してください。
また、マイナンバーカードを盗用され、ICカードのパスワードまで漏洩してしまった場合はその影響は大きいといえますので、その点での皆さんが不安に思うのは仕方ありませんが、それが起こる確率は本当に高いのでしょうか。

★役所が発行したものをすぐに停止できるのか…
24時間365日専用のコールセンターにて利用停止の手続きが取れます。

★カードに必要以上の個人情報が入っているのでは…
ICカードの中には「電子証明書」の情報が入っており、氏名・住所・性別・生年月日と、証明書の有効期限・証明書の発行者・番号がありますが、これを読み出すためには専用のパスワードが必要になりますので、容易に知ることはできません。
また、「税関係情報」や「年金関係情報」等のプライバシーに関わる内容は入っていません。

次回利便性について記します。

人は感情で動く ~元復興大臣の発言より~

昨日、復興大臣の失言により憤りを感じられた方も多いと思います。「東日本大震災がまだ東北でよかった。もっと首都圏に近かったら莫大な、甚大な被害があった」という旨の発言です。

理屈は分かります。首都圏の人口の方が多いため被災する人数も莫大となり、長期間の経済活動の停滞による経済的な損失が大きくなることは想像できます。

ただこれを被災者本人の立場で考えるととてもこんな発言はできません。福島出身の妻は怒りを露にしていました。

また、今回の災害は原発事故による放射能汚染という人災ともいえる側面があります。その復興がままならない中、今回の発言ができるというのは、日頃からそういう考えの持ち主だとしか思えません。

自分の感情を周囲の人のことを考えず公の場で発言してしまうのは復興大臣としてだけでなく、政治家としての能力も疑われます。

人は感情で動きます。理屈では分かっても感情的に嫌悪する行動をする人は少ないでしょう。このような発言をする様では、今後政治家として選ばれにくくなることが予想されます。

話はがらっと変わりますが、原発事故による避難により、避難地区には獣が溢れているそうです。人がいなくなったを好機と昼間からイノシシは闊歩し、猟師が銃口を向けてもそれを恐れないといいます。

ただ、放射能汚染は土や空気だけでなく、そこに自生している植物や農作物にも影響を与えており、それを食べた獣を食肉とすることはできません。

その結果、猟師はイノシシを獲ろうとはしないため、イノシシ等の獣の増加、生息領域の拡大に歯止めが掛からない状況の様です。

福島県の自治体としては、イノシシ1頭を捕獲するごとに報奨金を猟師に支払う交付金制度を設けた様ですが、やはり過酷な環境の中での猟、捕獲したとしても食肉にならないことから、農作物の食害の被害は増え続けているそうです。
汚染イノシシ問題

また、福島県は桃や林檎などの果物の栽培で有名ですが、売れない果物を作ることは不毛という理由もあり、妻の実家の周辺でも果樹園が耕作放棄地になっていっています。

復興庁に望むことは、まず原発の汚染の終息させることです。

「すぐやります!」と「今やります!」の違い

PRESIDENT Onlineの記事に興味深い内容が紹介されていました。
なぜ「すぐやります」は×で、「今やります」は◯か

「すぐやります」と「今やります」には違いがあり、前者は今現在している事が終わり次第にやりますという意味で、後者の場合は現在している事より優先して今やりますという意味であると理解しました。

こういった応答をする場面として元の記事では、自分の中での意思決定を例にしていますが、実際には業務上で上司や同僚から「あの仕事どうなってる?」と問われたとき場面での言葉であると私は考えます。

上司や同僚が尋ねるということはそれだけ優先順位が高かったり、関心のある仕事であることが予想されますので、「すぐやります」と「今やります」のどちらで応答するかは、お互いの信頼関係に大きくかかわってくると思います。

あの人は私がお願いした仕事をいつも後回しにするから嫌だな…と思われるのか、仕事が早くて嬉しいな…と思われるのか。上司や同僚の立場を考えると重要な応対の言葉であると思えます。

もちろん元の記事の筆者がいうように、自分の意思決定の際にも重要な考え方です。後回しにすると行動が伴わない確率が上がるため、必要と思ったらその時ただちにやることで、積み残しがなくなり、様々な結果が出せることとなります。

私の場合も狩猟をはじめるきっかけとなった、おばあちゃんからの訴え(畑の作物が獣の食害に遭って食べるものに困る)を聞いた後、解決するための情報収集、環境省のセミナーへの参加、直後に銃砲所持の手続きと狩猟免許の取得をしました。

考えてみれば自分が銃を持つことなんて考えられませんでしたし、狩猟に馴染みのない人から見たら恐怖を覚えたり、変な人だと思われるのは当然です。もしもあの時、すぐに狩猟の世界に進まなかったら、狩猟の世界を知ることはなかったと思います。そしてこのブログをはじめることはなかったでしょう。

そう考えると「今やります」という言葉が行動するためにとても重要であることが分かります。「思い立ったが吉日」という言葉もありますが、まさにその通りだと思いました。

10分で歩ける距離はどれくらいか?

新年度になり、電車通勤を始めた人や通勤経路が変わった人も少なくないと思います。
私は幸いと通勤経路に変更がなかったのですが、年齢のせいかお腹の出っ張りが気になるようになったため、通勤経路の途中の一駅分を歩くことにしました。

そこで疑問に思ったことが、一駅分の距離(徒歩早足で10分ゆっくりだと15分)はどれくらいなのかということです。これが分かるとどれだけの運動量があるのか、計算できます。

Google Mapで確認したところ、私の場合は10分で1.5kmを歩くことができる様です。これは自宅から最寄駅までとほぼ同じ距離であることが分かりました。人と比べても最も早足な方なので普通より早いペースだと思います。

そうすると最低限毎日歩いている距離が、一駅分歩くことで2倍になったことになります。距離にして6km、歩数として約8,000歩を歩くことになりますので、屋内や駅のホームの徒歩分を加えると10,000歩程度になると思います。

一日一万歩は適度な運動で体に良いという説もありますが、一万歩は数としては多く感じますが、案外簡単に歩けるものだなと思いました。適度な運動というくらいですから当たり前なのかも知れませんが。

多くのスポーツインストラクター等の専門家によると、一日一万歩が目安であり、運動のし過ぎは体調を崩す恐れや、長続きしない可能性が高くなるため、辛くない程度の運動が良いといいます。筋トレの場合は少し辛いくらいがちょうど良い様です。

体の疲労という面ではまったく疲れを感じない程度で、体温の低い朝のウォーミングアップにちょうど良いくらいですのでお手軽です。

これでお腹の出っ張りがどうなるのかは分かりませんが、少しでも改善したら良いなぁと思います。

キョン?何それ、美味しいの? ~千葉県のお話~

千葉県特有の害獣であるキョン。小さい鹿の様な哺乳類の生き物で、本来日本にいないはずなのですが、なんと千葉県内に5万頭が生息しているといわれています。いわゆる外来種ですが、キョンによる農作物の食害はニュースになるくらい深刻な状態となっています。千葉県内のイノシシの生息数が2万頭であることを考えるとその多さが分かると思います。

このキョンですが、本来中国(台湾)に生息している生き物で、過去に千葉県の南東岸、太平洋に面した勝浦市にあった動物園(遊園地):行川アイランドで飼育されていたものが脱走し、それが増えたという説が濃厚です。

キョンの自然増加率は年間36%とイノシシと同じか少し高いです。1産1子なのに増加率が高い理由は2つあります。
①生後半年で妊娠できるだけ成長し、生後1年で初出産を迎える
②特定の繁殖期はなくいつでも生殖する

この勢いで増加した場合、2040年に60万頭弱まで増え、現在の千葉県の人口と同等となります。キョンがいたるところで目撃される…恐ろしい事態です。お米、スイカ、柿、みかん、トマトを食べてしまうため、農業にさらに深刻なダメージを与えることになるでしょう。そうすると農業をやめる農家さんが増え耕作放棄地が増えます。そこにイノシシやハクビシンといった害獣が進出して、さらなる食害に悩まされ、また耕作放棄地が増え…と負の連鎖となります。

しかし、現在キョンは狩猟対象外ですので、害獣駆除の依頼が来ない限り獲ってはいけないのです。

害獣としてしとめられたものを食べたことのある猟師さんに聴くと、鹿肉よりも牛肉に近く、臭みやクセがなく食べやすい。イノシシの次くらいに美味いかな…とのこと。狩猟対象でないことが残念でなりません。

食害の報告を市役所、町役場、村役場にあげることでその深刻さが伝わります。人に迷惑を掛けるのは申し訳ないと思わず遠慮なく駆除の依頼をしていきましょう。そうすることで同じ様に食害に悩む人たちが救われることになります。さらには、環境省が狩猟対象として指定することとなり、駆除の申請をしなくても猟師が獲ってくれるようになっていくはずです。

昔は誰もが意識せずに狩猟をしていた

いまこの時期は猟期ではないため、鳥獣を獲ってはいけません。猟師の中にはこの間に釣りをしたりする人もいる様です。

私の場合は釣りをしなくなって15年以上になります。中学生の頃にはブラックバス釣りが流行っていたこともあり人並みに釣りをしました。しかし、釣る楽しみよりも食べる方が好きだったため、バスよりも海釣りでキスや石鯛、アジ、ボラを獲っては食べていたのが懐かしいです。

親の世代(昭和20年頃生まれ)では子供は皆、川で釣りをしてはモクガニ(モクズガニ)、ハヤ、フナ、鯉を獲り、また山ではハトを獲り、山芋を掘り、フキやセリ、ヨモギ等の野草を獲って食べたそうです。私の両親は千葉県の南側で海に囲まれた土地出身なのですが、その中でも山間に住んでいたため、魚は高級品で滅多なことでは食べられなかったといいます。

買えなければ自分で獲る…当たり前の様に皆が半分自給自足のために猟や漁をしたそうです。
実際に私も小学生の頃親父に連れられてモクガニを釣りました。まずは畑で餌となるミミズを調達して、木の枝と草のツルで作った釣竿にそれを縛ります。

モクガニは川沿いの岩肌の下方、水流でえぐられた溝にいます。崖になっている岩肌におり、川底に落ちている岩の下にはいません。
溝の近くにツルごとミミズを流しておくとモクガニが爪を上に挙げながらゆっくりと出てきます。
出てきたところを後ろ側からガバっと手掴みで獲ります。カニの甲羅の中でも両爪の付根を掴むと安全です。違った場所をつかむと見事にハサミで反撃されます。ザリガニのハサミよりも強力で挟まれると激痛がはしります。痛みで手を引くと爪ごと腕が取れますが、取れた後も挟まれたままなので恐怖したことを覚えています。

モクズガニは中華料理で使われる上海蟹と同じものです。地元では塩茹でにしてカニ味噌と甲羅部分の身を食べたり、味噌汁の具として食べます。身が小さく食べられる箇所が少ないですが、味が濃厚でとても美味しいです。繁殖力があり数多く獲れるので数で勝負です。

子供の私にとっては一人では入ることができないところ(一人だと危険)を探検しながら釣りができ、獲った後も美味しく食べられるため、モクガニ釣りは大好きでした。
また道中にハヤ(川魚)が川の下流から上流に泳いだり跳ねたりしているので、玉網を構えているだけで勝手に飛び込んできます。から揚げやてんぷらにするとめちゃくちゃ美味いです。

私が狩猟に違和感がなく始まられた理由は、子供の頃のこれらの経験があったからだと思います。

ガムは味が長く続かない…逆転の商品戦略

眠気覚ましや集中力を高めたいときにガムを食べると良いことは皆さんご存知の通りと思います。眠気覚ましにはドリンクやタブレット(フリスクやMINTIA等)がガムに取って代わりつつありますが、集中力を高めるためにはガムが有効であることは変わりありません。

野球を観たことがある方であれば、外国人選手がよくガムを噛んでいるのを見たことがあると思います。これは力んだときの歯へのダメージを和らげる役割をしているといわれています。
打撃の瞬間に力を込めるため歯を食いしばることとなるのですが、何も噛んでいないと歯にダメージがあり、かの有名な王貞治監督(もと選手でホームラン王に何度もなった人で、長島茂男選手と同時代の人)はこれが原因で奥歯が擦り減ったとコメントしているくらいです。

しかし、ガムの欠点は味が長続きしないことです。モノによっては2~3分ほどで味がなくなってしまうため、すぐに食べきってしまうことです。私も仕事中にガムを噛むのですが、1セット100円程度のガムが1時間ともたなかったこともあるくらい味が長続きしません。

これに対してガムメーカーも味が長続きするガムを販売し始めました。有名どころのクロレッツがもっとも長いそうで、ガム1粒でなんと20分も味が続くそうです。制作会社は「スッキリ感30分長続き!」としているので、人によっては30分味を感じることができるのかも知れません。

味の続く時間をレポートした以下のようなサイトもあります。
ガム53種類食べ比べ。最も味が長続きするガムはこれだ!<http://tuitui.jp/2010/04/c01-gam.html>

同じ量で持続時間に18分程度の差が出てしまうということに驚きました。クロレッツ…確かに長続きですが、競合商品との差別化に成功しても採算はとれるのでしょうか。きっと取れるんでしょうね。一見制作会社が損しそうな、商品の味が長持ちさせる(=大量に売れない)といった考えをもとに商品化できることはすばらしいと思いますし、参考になります。